当院のコンセプト


もとし歯科クリニック    TEL 078−794−4182

歯を抜かないことの重要性


歯を抜いて良い事など皆無です



歯列矯正で歯を抜かないと治らないと言われた方、本当に歯を抜いていいんですか?抜かなければ一生持つはずの健康な歯をだれも抜きたくはないでしょう。永久歯はその名の通り永久に残るものです。
歯を抜く前に、歯を抜くことの弊害を十分に知っておく必要があります。抜いた歯は二度と元には戻りません。

[ヨンヨン抜歯]と称して犬歯の奥の小臼歯を4本も抜歯して歯並びを治すのが、一般的な歯列矯正の方法です。ひどい乱杭歯に見えても不足するスペースは4ミリぐらいまでのことが多く、たかが4ミリのスペース確保のために8ミリもある小臼歯を2本も抜くことに正当性があるのでしょうか?抜かなくてもよい歯が、矯正という名目で大量に抜かれているのが今の日本のお寒い現状です。このことをまず知って愕然としなければなりません。

少し考えれば小臼歯を4本も抜歯すれば臼歯部のかみ合わせがおかしくなるのは当然です。臼歯16本のうち4本抜けば25%も失うことになるので残った歯への負担も大きくなり、寿命が短くなります。歯と顎骨は密接な関係にあるので、歯を失った顎骨は成長期においては成長しなくなり、成熟期においては骨吸収が進行します。顎骨が弱くなれば残存歯にも悪影響になるのは明らかです。

顎関節への負担も増し、顎関節症になるケースが多々あります。アメリカでは[ヨンヨン抜歯]をした人の70%以上が顎関節症になったという報告もされています。また、歯列のアーチが小さくなるので舌の動きが制限され、発音しにくくなったり舌を噛みやすくなることもあります。舌を噛みやすいということは舌ガンのリスクも発生するので事は重大です。

そして、口元がしぼんだ感じになるので、顔のハリを失い、口の周りにしわができやすくなります。淋しい口元は美容上大きなマイナスです。その結果、40歳ぐらいになると、老け顔になってしまうので、抜歯の弊害は生涯に及ぶことになるのです。奥歯を犠牲にした前歯だけの治療は、レベルの低い有害なものといえるでしょう。75%の人が矯正をしている矯正先進国のアメリカでは、抜歯矯正の弊害が問題になり、現在は非抜歯矯正が主流になっています。英語のわかる方なら、インターネットで調べればすぐにわかることです。

このように歯を抜くことの弊害は想像以上に大きく広範囲なものです。抜歯しなければこれらの弊害をすべて回避できるわけですから、歯を抜かないことの重要性も自ずと理解できます。
今一番進んだ矯正は、歯を抜いたりしません。歯を抜かない歯並び治療がここにあります。

乳歯も抜いてはいけません


乳歯はとても大切なものです。乳歯はあごの骨から血流により栄養をもらっています。乳歯があることによってあごの骨が成長します。また、乳歯はその下の永久歯の萌出方向を誘導し保護するという重要な任務を持っています。つまり、乳歯はあごの骨や永久歯にとって、なくてはならない存在であるといえます。

もし乳歯を早期に抜歯してしまうとどうなるでしょう。血流がなくなりあごの骨の成長が阻害され、あごが小さくなります。永久歯の萌出方向に異常をきたし歯列不正になります。抜歯の際、無理な力が入るので、下の繊細なできたての永久歯を傷付けたり歯胚を回転させたりしてしまうことも多く、むしろ永久歯を害することなく乳歯を抜くことはできないといえるでしょう。乳歯の抜歯は状況を悪化させる一方です。

乳歯を安易に抜歯する歯科医院も多いですが、それは低レベルで劣悪な治療です。有害こそあれ、何のメリットもない抜歯をしてしまうのは、治療というより傷害に近いといっても過言ではないでしょう。乳歯をたくさん抜いて結局永久歯が並ばないことは歯科医師なら誰もが知っているはずなのに、です。

乳歯は抜いてはいけないのです。永久歯が近づいて自然に抜けるのが理想です。よくあるケースで、永久歯が出てきたときに隣りの乳歯に当たってスペース不足になることがあります。そのとき隣りの乳歯は決して抜いてはいけません。抜かないでスペースを作る方法があるのです。乳歯を抜歯せずあごの骨の成長を促しながら自然の営みを重視しなくてはいけません。永久歯はもちろん乳歯も抜かないことが大切です。



従来型矯正の問題点
矯正専門医に対する疑問

今の日本の歯列矯正は矯正専門医によって行われていることが多く、歯を動かすことはできても歯をさわることはできないのです。大学卒業後に矯正教室に残り、矯正以外の歯科治療の経験がなく、むし歯の治療も歯を抜くこともできないのが矯正専門医の実態です。ですから、矯正治療で抜歯の必要があれば(本当は必要がない)、一般歯科の先生に依頼をして抜歯をしてもらっているわけです。自分で抜歯しないので、小臼歯はもちろん第二大臼歯やひどいものになると第一大臼歯まで平気で抜歯依頼をだしているのです。

永久歯ですらこうなので乳歯を抜くのは当たり前です。抜歯に対する罪悪感がいささかも感じられないといえます。なぜなら、見える前歯部の歯並びのことしか考えていないからで、臼歯部の本当の咬合は放棄しているということです。多くの方は矯正専門医による矯正治療が信頼できるとお思いでしょうが、実際は旧態依然の抜歯矯正が主流で昔のテクニックのまま止まっているのが現状です。

これは日本で一流とされている大学の歯科矯正教室からしてそういう実態なのです。小説[白い巨塔]のモデルとなった大阪の某国立大学の歯科矯正ですら未だに抜歯矯正をしており、教室のベテランのある先生が、『自分は抜歯しないで治療はできない』と言うことです。

このように一種伏魔殿化してしまっているのが日本の歯科矯正の実態です。少し専門的になりますが、抜歯の他にも拡大装置を使った側方拡大や顎外固定、顎間ゴムといった有害な治療(歯列矯正のページ参照)が公然と行われています。これらの有害治療によって苦しめられているのは他ならぬ患者様です。患者様自身がこのことに気づいてより良い治療が受けられるようにと切に願ってこのホームページを書いております。ここまで赤裸々に矯正の実態を書いてあるホームページは他にはないでしょう。また、これに反論できる矯正専門医は皆無でしょう。


当院はあくまで一開業医ですので、やれることはたかが知れています。しかし、少しでも患者様の役に立つようにと研鑽を積んでいます。幸い当院のコンセプトに賛同を得られる患者様に恵まれ、当院の矯正の新患様は月に10〜20人に達し、たいへん感謝しております。ホームページによる情報発信も可能な限りしていきたいと思います。


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